小切手の現金化

小切手を現金化する際の方法と小切手を受け取る際のチェック項目などについての解説。

小切手を現金化するには決済手続きにある一定のルールと流れがあり、受けとった小切手を金融機関に持って行けば即座にその場で現金に換金して受け取ることが出来るといったものではありません。

一般的な線引小切手を現金化して実際にそのお金を引き出すには最低でも2日かかることとなり、銀行によって若干の違いはあるものの3営業日ぐらいの日数がかかることが一般的なようです。

また、小切手の振出し金融機関と同じ銀行であっても、支店が違えばある程度は時間短縮されるとしても実際に現金化して引き出すには数日要することとなります。

小切手の換金方法

小切手の現金化小切手を現金化するまでには一連の流れがあり、まず取引銀行に持って行って呈示した小切手が【手形交換所】に持ち出しされ、それから更に小切手の振り出しをした銀行へと持ち出しされてから決済されるということになります。

こういった手続きを踏むことから、別区域の交換所を経由する場合であれば小切手の現金化には数日かかることとなり、銀行に持って行ったからといって即日換金できるというわけではありません。

ただし、小切手の振出しと同じ金融機関の同一支店に持ち込んで、口座がある場合であれば即日で換金も可能です。

小切手のチェック事項

小切手には法律で決められた【小切手要件】と呼ばれる事項が記載されていないと無効となり換金することが不可能となりますので、小切手を受け取る際にはよく記載事項を確認しておく必要があります。

具体的な小切手要件として、【小切手であることを示す文言】をはじめ、【小切手金額】【振出日】【 振出人の署名・捺印】【支払地と振出地】【支払いを委託する旨の文言】については必ずチェックすることが重要です。

小切手の期限

小切手を現金化するために銀行に持ち込むことを【小切手の呈示】というのですが、小切手には【支払呈示期間】という法的な規定があり、原則として小切手に記載されている振出日から【10日以内に銀行に呈示】しなければなりません。

ただし実際には、支払呈示期間を過ぎている場合でも、銀行が小切手の振出人から支払いの取り消しを受けていたりしない限り支払っているケースがあるようです。

線引小切手

線引小切手【線引小切手】というのは、表面側に2本の平行線(横線)を引いた小切手のことを指し、支払人と取引関係にある者か銀行に対してでなければ支払ってはならないことになっているので、不正使用を防止する為に一般的に多く利用されている小切手です。

線引小切手では、受け取る側の人間を特定できるので、万が一小切手を紛失した場合や、盗難にあった場合に不正に支払われるのを防止するというメリットが挙げられます。

ちなみに、線引小切手には【一般線引小切手】と【特定線引小切手】があります。

ニュース・トピックス

【金融商品トラブルに対する法整備】
預金や株式、投資信託や生命保険、先物取引など金融商品の多様化が進んでおり、なおかつ利用者の高齢化も背景にあり、販売方法などを巡るトラブルが絶えないといった現状から、金融庁は金融分野のトラブルにからんで裁判に頼らない紛争解決手続き(ADR)を充実させるため、新たな法整備を行う方針を決めた。

新しい法律の枠組みでは、金融機関の業界団体がそれぞれ設けている苦情や紛争処理機関に一定の水準や中立的な運用を求めるが、新法を作るか、金融商品取引法などの改正で対応するかどうかは未定とのこと。

Yahoo!ニュースより参照抜粋