生命保険の予定利率

生命保険の予定利率の解説と契約者が支払う保険料との関係について。

生命保険の予定利率というのは、保険会社が契約者に対して約束している運用益の利率(運用利回り)のことで、生命保険の契約期間中に運用益が多く見込めるなら予定利率も高い設定となっていて、それだけ契約者が支払う保険料が割り引かれる仕組みになっています。このように、予定利率が高い生命保険の商品ほど、それだけ保険料が安くなるということです。

予定利率の引き下げ・引き上げというものは、保険会社の運用利回りしだいで変わってくるのですが、それに影響を与えるのは市場環境・市場金利、つまり景気の良し悪しということになります。

予定利率と保険料

生命保険の予定利率生命保険の予定利率が高いほど運用利回りを大きく見込んでいるということなので、保険契約者(加入者)が負担する保険料もそれだけ安くなります。

そもそも保険の仕組みというものを簡単に述べると、保険契約者(加入者)がお金(保険料)を出し合って、それらの集まったお金(保険料)の一部を資金として保険会社が将来の支払いに備えて運用しており、その運用利回りをあらかじめ想定したものが【予定利率】というワケです。

繰り返しになりますが、この【運用利回り】イコール【予定利率】が高い保険商品ほど保険料は安くなり、【予定利率】が低いほど保険料は高くなります。

予定利率の引き下げ・引き上げ

予定利率というのは何も生命保険に限って設定されているものではなく、養老保険や年金保険などといった保険商品にも設定されており、それぞれの予定利率に基づいて保険料をあらかじめ差し引いています。

保険会社が積み立てている保険料の一部の運用がうまくいけば、運用による利益は大きくなり、予定利率も高くなるということが基本となっていますので、市場の景気が好調な際にはそれだけ投資運用環境も良いということで、予定利率が上がり、保険料引き下げという流れになります。

反対に金融危機や不景気の影響から市場環境が悪化すると、それに応じて運用利回りも悪くなることで予定利率が引き下げられ、保険料の引き上げにつながるということになります。

生命保険会社の破綻の原因「逆ザヤ」

生命保険会社の破綻日本ではバブル崩壊後、長い期間にわたって超低金利時代が続いている影響から、生命保険の予定利率も低下の一途をたどっているのですが、バブル経済時には今では考えられないような高い予定利率の保険商品がたくさんありました。

しかしバブル経済が崩壊し、その頃に契約をとっていた予定利率の高い保険商品では、資金運用による利回りが予定利率を下回ることで「逆ザヤ」を引き起こし、保険会社が損失補填を強いられることで経営を悪化させ、破綻させる生保会社も出たというわけです。

ニュース・トピックス

【核家族世帯の家計収支】
夫婦のみ又は夫婦と未婚の子供から成る世帯、いわゆる核家族世帯では、夫婦共働き世帯の方が世帯主のみ働いている世帯よりも、家計収支の黒字が1ヶ月あたり平均で約56,000円多いとのこと。

これは総務省の統計局が発表している平成21年の家計調査の統計結果によるもので、1ヶ月の平均収入「実収入」から税金や社会保険料などといった「非消費支出」と食料や住居費などの生活費にあたる「消費支出」を差し引いて残った金額を「黒字」として比較したものです。

ちなみに、この黒字になった部分から預貯金や生命保険の掛け金、また住宅ローンなどの借金の返済に充てられている模様です。

Yahoo!ニュースより参照抜粋